本物の役者

  • 2020.10.14 Wednesday
  • 16:25

僕が20代になりたてのガキンチョの頃でした。


最初にお会いした時に、子供の頃好きだったドラマ「俺たちの旅」に出ていた森川さんだと興奮しました。


当時、確か夜9時からオンエアされていたNHKの銀河テレビ小説で共演させて頂きました。


NHKのドラマには必ずリハーサルがあり、その時から監督にしっかり自分の考えを意見して、本番日にも どうしても納得いかない演出に 最後まで監督を説得していた姿は今でも鮮明に覚えています。


演者には色々なタイプがおりますが、監督や演出家の指針に 意見も言わずに「分かりました」と 指針の通りに出来るのもプロの役者だし、

自分の考えを曲げずに真っ向から意見し 、結果監督の指針を上回る演技に到達出来る人も、またプロ。


後者の方は、一歩間違えると仕事のオファーに響いてくる可能性もあるわけで、その姿勢でも監督や演出家の信頼を獲得出来るのは、確固たる演技力と信念があるからに違いなく、

その現場の森川さんとご一緒した時、わずか21歳の僕は その後者の 本物の役者に会えた感慨を覚えずにはいられませんでした。


名前が誰でも分かる方以外の役者の訃報を聞く度に「名脇役」と肩書きをつけられてしまいがちですが、

なんでしょうね、主演を張りたくないと思う役者はまずいないと思いますし、名脇役と言われて嫌な気分もしないでしょうが、


主演が出来ない人を全て「名脇役」と括られてしまうのも、 どうなのかと感じてしまいます。


主演も脇役も関係なく、一人の役の人物に向き合って、 監督にも喧嘩腰で挑んだ森川さんは、余計に その括りは嫌がるのではないかと、ふと思った次第です。


謹んでご冥福をお祈り申し上げます。


※写真はネットよ

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